2006年07月30日

産後うつを考える その2

「心の病」なんかない。先週、NHK女性のうつ 主婦のうつETVワイドともに生きる『女性の”うつ”パート2』」」を見た。(明日7月31日(月)にも再放送予定)

その中で、産後うつで闘病生活を続ける女性の生活がドキュメンタリーされていた。女性は現在26歳、20歳のときの出産を境にうつ状態になり、今に至るまで実に6年間治療を続けているそうである。家族構成は旦那さんと娘さんとの3人暮らしで、つまりウチと全く同じだった。愚痴ひとつ言わず家事をこなす旦那さん(俺はたまに愚痴る^^)、朝起きれない奥さん、「お薬飲んでね♪」とやさしい言葉をかけて小学校へ登校していく娘・・・。あまりにウチとシンクロしていたため、嫁さんは終始涙を流し、鼻をズビズビさせて見ていた。旦那さんは過労から介護うつにかかり、現在は休職中とのこと、事態はウチよりも深刻そうだった。カットされていたのか、笑顔のシーンが全く無かったのがすごく印象に残った。


うつ、躁うつを発症すると、本人は勿論のこと、家族もある種の重荷を背負うことになる。俺の場合は炊事や洗濯などの肉体的な負荷だけで済んでいるが、「なぜこんな病気になってしまったのだろう?」「なぜ治らないんだろう?」「どうやって治してあげればいいんだろう?」と本人と同じ悩みを抱えてしまう場合だってあると思う。後者はときに自分を責めてしまい、精神的苦痛になりかねない。本人も家族も、まずは病気に対する理解を深めること、知識で武装することが大切だ。


今ウチも出口が見えない真っ只中に居る。しかし幸い俺が元気だ。(歯とケツが痛てえが・・・) 家内の病気に対して俺の職場が理解を示してくれることにも随分助けられている。本人と家族、お医者さんでスクラムを組んで病気に向き合っていける。

決してあきらめてはいけない。死んでもいけない。何度ふりだしに戻って、同じことをまたやらなくてはいけなくても、そこにはこれまでの経験が少なからず生きてくるはずだ。ふりだしと思っていた場所から違う景色が見えることもあるはずだ。夫婦喧嘩だってやっていい。病気だからと気を遣いすぎていても前には進めない。


それにしても、なぜ社交的で几帳面な人ほどうつにならなくてはいけないのだろう。嫁さんを見ていて気づいたのは、俺なんかよりずっと厳しい躾で育てられてきているということ。フツーに考えれば、厳しく育てられた人はいい加減に育てられた人よりもキチンとしているわけだから、何かしら「トク」をしていいはずだ。それなのに、なぜよりによって病気に苦しまなくてはいけないのか。

ひょっとすると、厳しい躾はややもすると親の価値観という狭い型にはめてしまう行為になるのではないか。だとしたらカミサマが、そうではないんだよ、いろんな価値観とモノの見方があっていいんだよ、と教えるためにこういう病気を与えたのでは?多面的な考え方のできる新しい人間に生まれ変わるためのプロセスなのでは? そう考えると少しポジティブに受け止めることができる。正負の法則(by美輪明宏)でいけば、たぶんそういうことだろう。

生きる | 2006年07月30日 15:58

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