強盗殺人を犯した兄と、家族であるが故にその十字架を背負わざるをえなくなる弟。弟に向けられる容赦の無い社会差別、しかし家族愛があれば乗り越えていけるさ!という単純な話ではない。後半はあまりの切なさに泣けた。宿命は素材で運命は料理、と某スピリチュアルカウンセラーも語っていた。縁、とりわけ血縁というものはいかんともしがたく、この本が語るように真摯に向き合った上での選択に正解も不正解も無い。
物語の面白さで一気に読めてしまうが、根底にはいくつもの重いテーマが流れていて後からじわじわ考えさせられる。他人の、自分の命を奪うとはどういうことか?この本が生まれたのは命が軽くなっている現代の必然かもしれない。もう一つ大きなテーマに”差別”の問題がある。いずれも映像化するのが難しいテーマに思えるが、機会があれば映画も観てみたい。
#追伸 narakino-kun、X来週持っていきます^^



