手紙でも少し触れたが、差別や偏見はこの世から無くなることはない。躁うつ病に限ったことではなく、精神病と名のつく病気を患ったとき、当事者は勿論のこと、その家族も何らかの偏見を持たれることは覚悟しておいたほうがいい。これからもいろんな人との出会いはあるし、我々のこと、ましてや病気のこともよく知りもしないでアドバイスをくれるような人も時には居るのだろうが、それも一歩間違えば逆差別に他ならない。本人は親切のつもりでも、だ。
大人になるほど、その人の本音本質というものは見えにくくなる。俺も含め、忙しければ忙しいほど自分の家庭で手一杯になるから、表面だけの付き合いが多くなるのはある程度必然だろう。いや、社交辞令という言葉があるくらいだから、もともと大人社会に心の結びつきを求めることに無理があるのだ。嘆くわけではなく、性悪説を唱えるわけでもない。それが現実だ。
しかしそんな中であっても惹かれあう人間は居るから不思議だ。家族だったり、親友だったり。拠り所としてはそれで十分じゃないか。



