桜が綺麗だから更新したくないが(自画自賛)、散っちゃったからまっいいか(笑
観たかった「歩いても歩いても」を観た。中盤あたりまで、計算されつくしたセリフと"間"に心を奪われ、内容に集中できなかった。この計算というのが、例えば黒澤監督の「このタイミングでこれがあるから気持ちいい!」というのとはちょっと違ってて、自然体な演技にこだわりたいから計算は極力オモテに出ないように、というものだったと思う。そういや以前、是枝監督自身がTVで語っていたような記憶がある。これまでは演技を役者にお任せしていたけど、歩いても歩いてもに関しては徹底的に細部にこだわって演技指導した、というような(違ってたらごめんなさい)。もしかしたらTVの記憶が俺の潜在意識下にあって、だから妙に計算を感じ取ってしまったのかもしれないな。やっぱり映画は先入観を持たずに観るのが一番。
個人的に好きな役どころで笑わない王子というのが登場する。論理的な思考しかできず一部の感情が欠落している、いわゆる現代っ子というやつでしょうか。この子がお盆の帰省先でいろんな体験をするんだけど、その体験をもとに価値観が変わったり成長したりといったところが描かれるわけではない。ひょっとしたら冷たい人間のまま育ったのかもしれないし、そこは受け手側の想像に任せてある。観終わった後で想像をめぐらさずにはいられない要素は他にもあって、しばらく余韻に浸った。こういう映画は大好きだ。



